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【END展 死から問うあなたの人生の物語】
5月27日(金)より二子玉川ライズにて開催決定!

開催日: 2022.05.27

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場所: iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ

マンガから始まる、大切な人と対話がしたくなる展覧会

人生100年時代。世界に類を見ない超高齢社会を迎える日本において、わたしたちは「老い」や「死」についてどれだけ考えてきたでしょうか。誰にとっても、100%の確率で死はやってきます。その自然の摂理に対して、わたしたちは、やがて死をこわいもの・見たくないものとして遠ざけるようになりました。

しかし、多様な生き方を選ぶ人が増えるいま、「老後の生活」のイメージは徐々に刷新され、洗練の兆しを見せています。さらに地域の共同体や暮らしの変化に伴い、墓や葬儀のありかたもより一層見直されてきています。

END展 死から問うあなたの人生の物語」は、こうした時代の変化に応じて、普段あまり考えることのない死について思いをめぐらせる機会を創出する展覧会です。会場では、死や人生に関するさまざまな問いを軸に、テーマと関連する「名作マンガの1シーン」をセットで展示します。一つひとつの問いと向き合うとき、それぞれの心のなかで、自分自身も気付いていなかった思いやアイデアが浮かんでくることでしょう。

そのとき、家族や友人など、大切な人と対話を始めたくなるかもしれません。展覧会をめぐりながら自分の「生」をどう紡ぐかに思いを馳せるプロセスは、祝福そのものです。この展覧会が、これからの人生をより前向きに歩むためのきっかけとなりますように。

【展覧会概要】
展覧会タイトル:END展 死から問うあなたの人生の物語
会期:2022年5月27日(金)〜6月8日(水)
会場:iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ
住所:東京都世田谷区玉川1-14-1(二子玉川駅より徒歩3分)Google Map
開館時間:平日 11:00〜20:00/土日 10:00〜20:00(最終日は17:00まで)
入場料:無料 (事前日時予約制/ご入場にはWEBサービス「Hiraql(ヒラクル)」への登録が必要です)
主催:東急株式会社、東急ラヴィエール株式会社、一般社団法人Whole Universe
協力:HITE-Media、Bunkamura、二子玉川ライズ、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)
END展公式サイトhttps://hiraql.tokyu-laviere.co.jp/end-exhibition 

【ご予約方法】
予約サイトのカレンダーより、ご希望の日時をご予約ください。
②ご予約時のメールアドレスに、「Hiraql(ヒラクル)」登録のご案内をお送りします。
事前にユーザー登録していただき、ご来場の際に受付にて登録画面をご提示ください。

本展は、新型コロナウイルス感染予防措置を講じて、オンライン事前予約制にて開催します。
以下の入場時間枠でご予約をお取りいただき、ご来場ください。

  • 平日 11:00〜20:00(入場は閉館の30分前まで・ただし最終日の6/8は17:00閉館)
    • ①11:00〜14:00 / ②14:00〜17:00 / ③17:00〜20:00
  • 土日 10:00〜20:00(入場は閉館の30分前まで)
    • ①10:00〜12:00 / ②12:00〜15:00 / ③15:00〜18:00 / ④18:00〜20:00

*指定した時間枠内であれば、いつでもご入場頂けます。
*入場後は終了時間まで時間制限なくご鑑賞頂けます。入替制ではありません。

主な出展作品

1. 五十嵐大介「遠野物語」より

五十嵐大介 「遠野物語」より

『海獣の子供』『魔女』などで広く知られるマンガ家・五十嵐大介による描き下ろし短編マンガの原画を展示。民俗学者・柳田国男による​日本の民俗学の先駆けとも称された​「遠野物語」を題材に、人間の魂の行方を描いたもの。
(関連書籍『RE-END 死から問うテクノロジーと社会』/ビー・エヌ・エヌ収録)

2. dividual inc.(ドミニク・チェン+遠藤拓己)《TypeTrace / Last Words》(10分遺言)

 Last Words》(10分遺言)

人生の終わりに、大切な人に言葉を残すとしたら? 書いたり、消したり、ためらったりといった執筆プロセスを記録・再生するソフトウェア「TypeTrace」を用いて、自分がこの世を去ることを想定して書かれた「最後の言葉」を集め、展示会場で一挙公開するインスタレーション。本展のために4月1日(金)から6月8日(水)まで、「最後の言葉」を募集している。

<10分遺言募集中>
家族や友人、ペットや大切にしていたもの、未来に生きる人々など、これまで寄せられた10分遺言の宛先は多岐にわたります。死が身近にある人も未だ遠い人も、市井の人から小説家や文化人まで、いずれも等しく尊い「遺言」を預かり、一堂に展示します。
募集期間:2022年4月1日(金)〜6月8日(水)
応募方法:以下のウェブサイトからご参加ください。
 https://typetrace.jp/end/

3. 諸星大二郎『すべてここから生まれ ここへ還って行く』

諸星大二郎 イラスト
©Daijiro Morohoshi 2021

『妖怪ハンター』『マッドメン』など、異形のものたちとの邂逅を唯一無二の筆致で描いてきた諸星大二郎による、描き下ろしの原画作品を展示する。
(関連書籍『RE-END 死から問うテクノロジーと社会』/ビー・エヌ・エヌ収録)

4. しりあがり寿『国が富士山に天国つくったってよ』
5. うめ(小沢高広・妹尾麻子)『ようこそ! わたしの葬儀へ』

しりあがり寿『国が富士山に天国つくったってよ』
うめ(小沢高広・妹尾麻子)『ようこそ! わたしの葬儀へ』
(右)しりあがり寿『国が富士山に天国つくったってよ』
(左)うめ(小沢高広・妹尾麻子)『ようこそ! わたしの葬儀へ』

自身の生前葬をVR空間にプロデュースする世界的IT企業CEO、天国の両親からメールや動画が度々届く(しりあがり寿)など、テクノロジーが発展した先の死を描く短編マンガを出展。
(関連書籍『RE-END 死から問うテクノロジーと社会』/ビー・エヌ・エヌ収録)

6. 大須賀亮祐+中根なつは+野島輝《死を変換する》

大須賀亮祐+中根なつは+野島輝《死を変換する》

自分の愛する存在が亡くなったら、死後どのような状態に“変換”されていくのか?たとえば遺体が焼かれて灰になり、土に撒かれて、そこに作物が育つ。そうしたとき、どの状態であればそれを「食べられる」と感じるだろうか?「死」のリアリティが薄れやすい現代社会において、ラディカルな問いを投げかける参加型作品。

マンガ・1シーン出典作品(予定)

赤塚不二夫『天才バカボン』/五十嵐大介『海獣の子供』/諫山創『進撃の巨人』/柞刈湯葉・中村ミリュウ『オートマン』/板垣巴留『BEASTARS』/市川春子『宝石の国』/岩明均『寄生獣』/ウチヤマユージ『よろこびのうた』/遠藤浩輝『EDEN~It’s an Endless World!~』/大島弓子『ダリアの帯』/大友克洋『AKIRA』/岡崎京子『リバーズ・エッジ』/おざわゆき『傘寿まりこ』/オノ・ナツメ『僕らが恋をしたのは』/鬼頭莫宏『ぼくらの』/さくらももこ『コジコジ』/椎名うみ『青野くんに触りたいから死にたい』/士郎正宗『攻殻機動隊』/田村由美『BASARA』/たらちねジョン『海が走るエンドロール』/野田サトル『ゴールデンカムイ』/萩尾望都『トーマの心臓』/平庫ワカ『マイ・ブロークン・マリコ』/星野之宣『ヤマタイカ』/水木しげる『カランコロン漂白紀』/山下和美『ランド』/ヤマシタトモコ『違国日記』/山田参助『あれよ星屑』矢口高雄『釣りキチ三平』/幸村誠『プラネテス』/横山光輝『三国志』/よしながふみ『大奥』

※本展で掲示しているアンケート内容はすべて、研究プロジェクト「HITE-Media」が2021年6〜7月に行った調査結果をもとにしています。(調査対象:日本在住の10〜70代、300-1000人)

アンケート結果 グラフ

<STAFF>

  • キュレーター/ディレクター:塚田有那(Whole Universe)
  • クリエイティブディレクター:坂本麻人(Whole Universe)
  • アートディレクター:いすたえこ
  • 展示設計:中原崇志、吉田あさぎ
  • アートワーク:五十嵐大介
  • 照明デザイン:山下恵美(RYU Inc.)
  • サウンドデザイン:YOSI HORIKAWA
  • 企画協力:庄司昌彦(国際大学GLOCOM/武蔵大学)、山内康裕(一般社団法人マンガナイト)、うめ・小沢高広(マンガ家)、高橋ミレイ(CuePoint LLC)
  • 広報:岩本室佳
  • 制作:清水聡美、須藤菜々美
  • 主催:東急株式会社、東急ラヴィエール株式会社、一般社団法人Whole Universe
  • 協力:HITE-Media、Bunkamura、二子玉川ライズ、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)

関連イベント

【5月18日(水)END展開催直前トークイベント「人生100年時代の死生観とは?」】

イベント詳細については画像をクリック

【5月28日(土)参加型トークイベント「END BAR(エンド・バー)」】

ENDBAR_5月28日開催
イベント詳細については画像をクリック

過去の展覧会

END展 死×テクノロジー×未来=?(ANB Tokyo|東京・六本木)

END展 死×テクノロジー×未来=? 展示風景

2021年11月3日〜11月14日(日)にかけて、研究プロジェクト「HITE-Media」主催のもと、死からテクノロジーと社会の未来を問う展覧会「END展 死×テクノロジー×未来=?」が開催。「END展 死から問うあなたの人生の物語」は、このときの出品作をアップデートし、より広く一般の人へ問いがひらかれるように展示内容を工夫したものです。

関連書籍『RE-END 死から問うテクノロジーと社会』

re-end 書影

私たち現代人は「死」とどう対峙しているのだろうか? 気鋭の漫画家を起用したショートストーリーや描き下ろしのイラストを織り交ぜ、AI研究、情報社会学、人類学、民俗学、医療、アートといった多様な論者と共に、「死」という観点からこれからのテクノロジーと社会を読み解く。

編著:塚田有那・高橋ミレイ/HITE-Media
版元:ビー・エヌ・エヌ/352ページ/2500円(税抜)
 http://www.bnn.co.jp/books/11303/

◎特別描き下ろし:五十嵐大介/諸星大二郎/しりあがり寿/うめ(小沢高広・妹尾朝子)/ハミ山クリニカ+宮本道人
◎寄稿:ドミニク・チェン/畑中章宏/石倉敏明/岡本亮輔/折田明子/水野祐/庄司昌彦/橋迫瑞穂/栗原聡
◎インタビュー:玉置妙憂/木村光希/Whatever(川村真司・富永勇亮)/小門穂/尾藤誠司
◎対談:しりあがり寿×畑中章宏/宇川直宏×山川道子

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