AIやロボットなどの情報技術が、生活の隅々に浸透を始めています。
そのとき、人々の暮らしや社会はどう変化するのでしょうか。
「HITE(人と情報のエコシステム / hUMAN iNFORTMATION tECHNOLOGY eCOSYSTEM)」は人や社会への理解を深めながら、どんな問題が起きるかを考え、人間を中心とした視点で新たな技術や制度を設計していく研究領域です。

「HITE-Media」は、このHITE領域のなかでも、多様な領域の研究者やエンジニア、企業、メディア関係者、クリエイターといった異分野の人々を交えて活発な議論の場を創出するプロジェクトです。

また、そこで生まれた様々な「問い」を人々に届け、未来への想像力がふくらむ媒介として、「マンガ」を軸としたメディア・コンテンツを制作します。情報技術と人々の新たな関係を読者それぞれが考えていけるプラットフォームを目指しています。

科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発センター(RISTEX) 委託事業
戦略的創造研究推進事業(社会技術研究開発)「人と情報のエコシステム」領域
「人文社会科学の知を活用した、技術と社会の対話プラットフォームとメディアの構築」プロジェクト

what to do

  1. 対話のプラットフォーム〈HITE Symposium〉の開催
  2. HITE-Media(ウェブサイト)、マンガ コンテンツなどのメディア制作
  3. 政策提言

mission

学術、産業、クリエイティブの垣根を越えて、
未来につながる思想を生む。

一人ひとりが未来を思い描けるような
イマジネーションを拡張するメディアを発信する。

member

庄司昌彦[研究代表]
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 主幹研究員
武蔵大学社会学部 教授

武蔵大学社会学部メディア社会学科(グローバル・データサイエンスコース)教授、国際大学 グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)主幹研究員。科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発センター(RISTEX)HITE-Mediaプロジェクト(人文社会科学の知を活用した、技術と社会の対話プラットフォームとメディアの構築)研究代表者。1976年、東京都生まれ。中央大学大学院総合政策研究科博士前期課程修了、修士(総合政策)。おもな関心領域は情報社会学、情報通信政策、電子行政、社会イノベーションなど。内閣官房オープンデータ伝道師、総務省情報通信白書アドバイザリーボード、(公財)情報通信学会理事、(一社)オープン・ナレッジ・ファウンデーション・ジャパン代表理事なども務め、学術研究と社会実践活動を往復している。
https://researchmap.jp/mshouji/

ドミニク・チェン
早稲田大学文化構想学部 准教授

1981年生まれ。フランス国籍。博士(学際情報学)、早稲田大学文学学術院・准教授。NPOコモンスフィア(クリエイティブ・コモンズ・ジャパン)理事、株式会社ディヴィデュアル共同創業者。2008年IPA未踏IT人材育成プログラム・スーパークリエイター認定。2016~2018年度グッドデザイン賞審査員・「技術と情報」「社会基盤の進化」フォーカスイシューディレクター。XXII La Triennale Milano『Broken Nature』展(2019.3.1~9.1)、あいちトリエンナーレ2019『情の時代』展(2019.8.1~10.1)などに作品出展。
主な著書に『電脳のレリギオ:ビッグデータ社会で心をつくる』(NTT出版)、『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック:クリエイティブ・コモンズによる創造の循環』(フィルムアート社)等。訳書に『ウェルビーイングの設計論:人がよりよく生きるための情報技術』(BNN新社)等。

中西崇文
武蔵野大学データサイエンス学部 データサイエンス学科長 准教授

データマイニング、感性情報処理を専門とし、意味・文脈処理技術などをコアとして、メディアコンテンツの認識、創造のエコシステムの実現、意思決定及び合意形成のプロセス解明について基礎研究、応用研究を行なっている。また、現在、機械学習などをはじめとする人工知能技術をコアとしたシステムの研究開発やそれらのビジネス、サービスの立ち上げを目的とした企業連携研究プロジェクトを多数推進中。著書に『スマートデータ・イノベーション』(翔泳社)、「シンギュラリティは怖くない:ちょっと落ちついて人工知能について考えよう」(草思社)などがある。
https://researchmap.jp/takafumina/

髙瀨堅吉
自治医科大学医学部 教授

1978年生まれ。博士(行動科学)。2014年8月より自治医科大学医学部心理学研究室・教授。日本学術会議連携会員・若手アカデミー幹事。専門は臨床発達心理学・発達生物心理学。特定の発達段階において男性または女性のどちらか一方に多く顕在化する行動異常(発達段階・性別特異的行動異常)を生物・心理・社会モデルの観点から研究し、介入方法の開発につながる基礎的知見の提供を目指す。また、オープンサイエンスが世界的な広がりを見せる中、研究の基礎データを市民が提供し、研究者としてプロジェクトに参画する市民参画型のサイエンス(シチズン・サイエンス)を推進している。著書に『〈自閉症学〉のすすめ オーティズム・スタディーズの時代』(ミネルヴァ書房)などがある。趣味は、片づけ、そしてバスケ。
https://researchmap.jp/takase/

塚田有那[メディア・コミュニケーション リーダー]
一般社団法人Whole Universe 代表理事

編集者、キュレーター。世界のアートサイエンスを伝えるメディア「Bound Baw」編集長。一般社団法人Whole Universe代表理事。サウンドアーティストevalaによる「See by Your Ears」のディレクターとして様々な音と都市のプロジェクトを展開。2010年、サイエンスと異分野をつなぐプロジェクト「SYNAPSE」を若手研究者と共に始動。12年より、東京エレクトロン「solaé art gallery project」のアートキュレーターを務める。近著に『ART SCIENCE is. アートサイエンスが導く世界の変容』(BNN新社)、共著に『情報環世界 - AIと身体の間であそぶガイドブック』(NTT出版)がある。
http://boundbaw.com/

山内康裕
レインボーバード合同会社/マンガナイト 代表

1979年生まれ。法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科修了後、税理士を経て、マンガを介したコミュ二ケーションを生み出すユニット「マンガナイト」を結成し、マンガ専門の新刊書店×カフェ×ギャラリー「マンガナイトBOOKS」を文京区にオープン。また、マンガ関連の企画会社「レインボーバード合同会社」を設立し、“マンガ”を軸に施設・展示・販促・商品等のコンテンツプロデュース・キュレーション・プランニング業務等を提供している。「さいとう・たかを劇画文化財団」理事、「これも学習マンガだ!」事務局長、「東アジア文化都市2019豊島」マンガ・アニメ部門事業ディレクター、「国際文化都市整備機構」監事も務める。共著に『『ONE PIECE』に学ぶ最強ビジネスチームの作り方(集英社)』、『人生と勉強に効く学べるマンガ100冊(文藝春秋)』等。

田崎佑樹
一般社団法人Whole Universe 理事

WOW コンセプター/クリエイティブ・ディレクター
1977年、愛媛県生まれ。マサチューセッツ大学ボストン校留学を経て、アート&サイエンスと建築プロジェクトを中心に、コンセプト構築、クリエイティブ・ディレクションにおいて国内外、メディア領域を問わず活動する。
主な実績に、函館市次世代交流センター「はこだてみらい館」、アートインスタレーション作品『UNITY of MOTION』(韓国・ソウル)、彫刻家・名和晃平との共同プロジェクト『洸庭 | 神勝寺 禅と庭のミュージアム』(広島・福山)、東京工業大学ELSI(地球生命研究所)藤島皓介との共同プロジェクト『Enceladus』など。2018年、サイボーグ・ベンチャー企業MELTINのCCOに就任。 一般社団法人Whole Universe 理事、株式会社KANDO代表。

清水聡美
フリーランス 企画・制作

企画制作・コーディネーター。影絵専門劇団での舞台作品やワークショップの企画制作、海外ツアーコーディネート、広報等を経て、2017年よりフリーランスとして活動を開始。パフォーミングアーツを中心に演劇フェスティバルや各種公演、ワークショップ等の制作を行う。2018年よりNPO法人芸術公社にもメンバーとして参加。シアターコモンズ等のプロジェクトで制作を務めている。

清水淳子
TokyoGraphicRec 代表

UXデザイナー / グラフィックレコーダー / 研究者。1986生まれ。2009年 多摩美術大学情報デザイン学科卒業。2013年Tokyo Graphic Recorderとして活動開始。同年、UXデザイナーとしてYahoo! JAPAN入社。データとUXを組み合わせたデザインプロセスの開発に従事。現在、議論の可視化について研究。著書に『Graphic Recorder ―議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書』がある。

高橋ミレイ
合同会社CuePoint代表

編集者、リサーチャー。合同会社CuePoint代表。「モリカトロンAIラボ」編集長。国内外のエンターテインメント産業におけるAIの開発導入例や、新技術の社会実装に伴う倫理的課題、オンラインプラットフォームを活用した社会活動などについて取材を行う。2017年よりゲーム研究読書会を主宰。

坂本麻人
一般社団法人Whole Universe理事 / 映像監督

2012年から映像作家として日本で活動。主にアーティスト、ダンサーの舞台映像、ドキュメンタリー映像を中心に制作。イギリスの音楽家のダレン・エマーソンや、デンマークの写真家ソーレン・ソーカー、アーティスト長谷川愛の映像作品(森美術館「未来と芸術」展出品)や、アーティスト菅野創のライブ公演企画、ドキュメンタリー映像制作など。また多数の音楽公演や舞台、展覧会の企画制作も行い、過去には野外フェス(GREATFUL BEER LIVE FES、2015年)を主催している。映像制作のみならず、作曲、音声編集、最近ではオンライン配信などのテクニカルサポートを行っている。

小沢高広(うめ)
漫画家

二人組漫画家"うめ"のシナリオ担当。2001年『ちゃぶだい』で、ちばてつや賞大賞を受賞。代表作『大東京トイボックス』は、マンガ大賞第2位、文化庁メディア芸術賞審査員推薦作、テレビドラマ化もされた。他に沖縄の離島で都会出身の子がiPhone片手にサバイバルする『南国トムソーヤ』、70年代のシリコンバレーを舞台にした『スティーブズ』(原作:松永肇一)など。またアニメ『劇場版マジンガーZ / Infinity』の脚本も担当した。2010年日本人漫画家としては初めてAmazon Kindleストアにてセルフパブリッシング。2012年にはクラウドファンディングサイト上で執筆資金を集める企画が、当時としては史上最速で目標金額を達成するなど、マンガとWeb上のサービスを組み合わせた試みで話題を集める。現在は、eスポーツの世界を描く『東京トイボクシーズ』、育児エッセイマンガ『ニブンノイクジ』、『マンガ版 統計学が最強の学問である』(原作:西内啓)などを連載中。